ある日ケーキ屋さんでの仕事中、キウイの皮むきをしていたら
「キウイのヘタにつまようじが刺さったような部位があるの、知ってる?!」とシェフに聞かれました。
見たことがなく驚く私に、シェフはキウイからヘタを取って見せてくれました。
なんと、それは植物のものとは思えないほど鋭く尖った形状で、触ってみると鋭い魚の歯のような硬さでした。
こんな凶器のような部位があったなんて!その鋭い形に驚くとともに、今まで知らなかったことにも動揺しました。
これは旦那さんに見せてあげなきゃ!と思い、キウイを買って帰宅しました。
キウイのヘタにある、つまようじの正体
ネットでその正体を調べてみました。
つまようじのようなものは、キウイのヘタの部分についています。
これは果梗(かこう)部といわれるもので、キウイが木に実をつける時に、落ちないように出来る部分だそうです。
なので頭の部分にだけあって、おしりの方にはついていないようです。
果梗部を取り出す切り方
私はいつもキウイのヘタの部分をざっくりと切り落としていたので、果梗部のことを知りませんでした。
果梗部がきれいに取れる切り方をご紹介します。
まず、ヘタの周りにぐるっと一周切り込みを入れます。このとき、中心だけ少し残します。
切り込みが入ったら、ヘタの部分をくるっとひねります。
その後すぽっとヘタを取ったら、果梗部の登場です!
出てきました。こちらです!
なんとも鋭利な形です。まさか、こんなものがキウイの中にあったなんて。
個体差があるのかどうか、試しに買ってきたもの全部切ってみました。
それがこちら。
どうやら、全部がつまようじのような形ではないようです。4個中2個がつまようじのような形でした。
見れば見るほど不思議です。
シェフが「これで画鋲作れるんじゃないかと思うんだよねー」と言った言葉を思い出し、画鋲を作ってみることにしました。
画鋲を作ってみた
ヘタの余分な部分を切り落とします。
そして乾燥させます。
小皿に乗せて、天日干し。からっからになればよし。
せっかくなので、100均のスプレータイプのニスでコーティングしてみました。
つやは全然出ませんでしたので、必要なさそうです。
出来上がり。
いかがでしょう、このナチュラルな見た目。雑貨にできそうです。
刺してみましょう。
壁は無理でした。先端がつぶれそうです。
コルクボートは、刺せました!紙を刺すぶんには問題なしです。
写真用紙はどうでしょう。
先端が折れました。写真用紙を貫通することができませんでした。
まとめ
キウイのヘタにあるつまようじのような部分で、画鋲が作れました。
食べ物を余すことなく使って、なんだか自然に優しいことをした気分。
そして何より知らなかったことを知れた学びが、とても嬉しかったのでした。
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