保育園や幼稚園で子どもが被るカラー帽子。
息子が通う保育園から、子どもが自分の帽子を判別できるようにするため、目印の飾りをつけてくださいという指示がありました。
どんな飾り付けにしようか悩みますよね。
わくわく楽しみなような、ちょっとめんどくさいような。私もいろいろと悩みました。
簡単にどこかにワッペンをつけるだけでOK。
だけど、クラスにかわいいデコ帽子を被っている子を見ると「私も息子に作ってあげたい!」という思いになりました。
子どもに手作りの物を持たせたい!
そんな私の小さな夢を叶えた”トーマスのデコ帽子”。
作った記録をまとめていきます。
- どんなデコ帽子を作ろうか悩んでいる人
- トーマス好きなお子さんがいる人
- 子どもに手作りの持ち物を作ってあげたいと考えている人
トーマスを選んだ理由
子どもが好きなキャラクターで、帽子と同じ色であるという基準でトーマスを選びました。
厳密にいえば、トーマスは青色ですが。
帽子は水色。
水色のキャラクターといえば・・・ドラえもん、コキンちゃんなどがあります。
同じ園でも被っている子がいましたが、息子はどちらのキャラクターも馴染みがありませんでした。
悩んでいたある日
そうだ!トーマスにしよう!
と閃きます。2歳を迎える少し前に、息子が突然トーマスに目覚めたのです。
ちょと色違うけど・・・
やっぱり子どもが好きなキャラクターがいい!
ということで、トーマスのデコ帽子に決めたのでした。
トーマス帽子の原案を探す
裁縫素人の私。
何か作り方の参考になるものを探しました。
探したのですが、トーマスのデコ帽子は出てこない。困りました。
ん-・・・仕方ない!
自分で考えよう!
と開き直り構想を練ることにしました。
するとある日こんな商品を見つけます。
これだ!!!
理想のデザインそのもの!
理想の帽子が見つかり、創作意欲が高まりました!
自作の原案
当初の構想がこちら。
希望を詰め込めばどんどん膨らむ構想ですが、いざ帽子の形を見てみるとなかなか難しい。
できるのか不安を抱えながら挑戦です。
作り方
型紙を作る
帽子の大きさに合わせたトーマスのイラストを用意します。
どこかからイラストをダウンロードして紙におこすといいと思います。私は表情をかわいくしたかったので、自分で書きました。
いろんなパーツがありますが、必要なパーツを決めて型紙を作ります。
(途中で追加したパーツもあるので、写真に全ては書いてありません)
パーツの大きさを決める時は
トーマスの顔が帽子のどの位置にくるといいか、を基準に決めます。
帽子のメインはトーマスの顔ですので、その部分を最初に決めると考えやすいです。
今回の作品では、帽子のてっぺんに煙突風のタグを作りたかったので、タグの位置と顔のバランスを見て配置や大きさを決めました。
型紙ができたら、切り取っておきます。
顔の部分はパーツが重なっているため、一旦顔の輪郭の部分で切り取っておきます。
必要な材料と道具
- フェルト生地(黒、白、灰色、赤、黄色、水色)
- 刺繍糸(フェルト生地と同じ色。灰色はなくても白で代用可)
- 布用ボンド(洗濯可能タイプ)
- 縫い針(まち針もあれば便利)
- 布切りバサミ
布用ボンドについて
フェルトの小物を作る時、いつも木工用ボンドを使用していました。
小物に使う分には問題ないのですが、洗濯をしたときに生地がはがれてしまいました。
そこで分かったのが、木工用ボンドは水溶性である、ということです。
そのため、洗濯したときに溶けてしまったのです。
手芸用の「洗濯しても落ちない布用ボンド」がありますので、そちらを使用してください。
100均では売ってないので、手芸屋さんで購入しました。
生地をカットする
生地に型の印をつけ、カットします。
顔部分にはパーツがいくつも重なっています。ですが、型紙をいくつも用意するのは大変です。
そんな手間を省く方法をまとめましたので、こちらの記事を参考に準備してください。
私は普段裁縫をしないので、作業は全てやりやすい方法でざっくりやりました。
型紙の印はボールペンでつけたり、切りにくいパーツは型紙無しでなんとなくで切ってみたり。
なんとかなるものです。
全てのパーツ分、生地をカットしてください。
パーツの組立て
生地同士が重なる部分をくっつけていきます。
くっつける際は、縫い付けでもボンドで接着でもどちらでもいいと思います。
どのように仕上げたいかで考えてみてください。
メリット | デメリット | |
縫い付け | 洗濯しても取れにくい | 手間がかかる |
ボンドで接着 | 手軽に作れる | 洗濯すると取れやすい |
私は、しっかり固定したい部分は縫い付けにし、細かくて縫いづらそうな部分はボンドで接着にしました。
生地を帽子につける
パーツができたら、いよいよ帽子につけていきます。
この時も、縫い付けかボンドで接着かは、お好みで行ってください。
洗濯した時のことを考えて、はがれにくいように私は縫い付けにしました。
縫い付ける場合は、生地がずれないようにする工夫が必要。
待ち針で留めるか、ボンドで留めるか、という方法があります。
メリット | デメリット | |
待ち針で留める | 作業性がいい。 | 縫うときに邪魔。 小さいパーツだとやりづらい |
ボンドで留める | 簡単。 | 乾くまで時間がかかる。 ボンドが乾くと生地が固くなるので、 端までつけすぎると縫えなくなるので注意。 |
縫い付け場所やパーツの大きさに応じて、使い分けるといいと思います。
ボンドで仮止めする方法は、裁縫素人の私としてはおすすめです。
ただし、ボンドを端までつけてしまわないように気を付けてください。
針が刺さらなくなりますよー。
(何度も経験あり)
実際に私が行った、縫い付け・貼り付けの手順です。
- 正面、赤帯部分(途中で白生地追加)
- 頂点の煙突部分
- 顔
- 黄色の丸
- 顔の下の白い生地
- 後頭部の車体番号「1」
- 両サイドの車輪
作り方の補足
- 縫い方は「たてまつり縫い」
- 縫うときは1本どりor2本どり
- 煙突部分は、長方形の生地を二つ折りにした構造です。帽子から飛び出す部分はボンドで二つ折りを接着しています。(縫い付ける部分にはボンドがつかないよう注意)
ボンドをつけた部分は乾燥すると固くなることを利用して、ボンドを接着芯の代わりにしています。
完成した様子
出来上がりがこちら!
試行錯誤の結果、原案で書いた希望の形に仕上げることが出来ました。
構想どおりの物ができて感動!
さっそく被ってもらおう!
実際に息子に被せてみると、トーマスの顔がけっこう帽子の上の方に来て、正面から見えないということがわかりました。(笑)
途中いろんなハプニングがあったものの、なんとか形になりました。
帽子の耐久性
完成から4カ月。毎週洗濯をしている帽子。その後の耐久性を見ていきます。
フェルト生地
毛羽立ちが目立ち、若干縮んできました。フェルトは洗濯にはあまり向かないようです。
洗濯は優しく手洗い、毛羽立ちはハサミでカット、縮みは干す時にできるだけよく伸ばす
これで、少しは解決できるそうです。
縫い付け部分
耐久性は良さそうです。今のところ、どこもはがれることなく、しっかり固定されています。
ボンドで接着部分
あ!はがれてる!
ある日気づくとパーツが取れていました。気づいた時には、パーツはどこかへ。
口周りの黒い生地も何度かはがれて貼りなおしています。
ボンドで仕上げると、作る時は楽ですが、あとの補修が大変ですね。
トーマスデコ帽子のよかったこと
覚えてもらえる
はっきりとした目印になるので、クラスの子はもちろん、他学年のお兄ちゃんお姉ちゃんにも覚えてもらえたようです。
この帽子は、首周りの日よけ部分もあり、そこに子どもの名前をアップリケのようにつけています。
それもあってか名前まで覚えてもらい、よく声をかけてもらえるようになりました。
他学年のお友達ができて、子どもも嬉しそうです。
声をかけてもらえる
「あ!トーマスの帽子だ」と言葉をかけてもらえて、とても嬉しいです。
頑張って作った者としては、声をかけてもらえただけで感動!
労いの言葉のように感じます。
子どもも喜んでくれて、
みんなに覚えてもらえて
作ってよかったー!
まとめ
今回の総評はこちら!
デコ帽子、頑張って作ってよかったです!
こうして手作りの物を喜んで持ってくれるのも、子どもが小さいうちだけかもしれないと思うと、いい記念になりました。
手作りは、作り手とお子さんの小さな思い出。
作品としても残りますので、ぜひオリジナルのデコ帽子を作ってみてください。
来年はピンク!次は何にしようかな~。
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